理系研究者の書評ブログ

30代の化学系の研究者が、読んだ本の書評を書いています。

【レビュー・要約】『やり抜く人の9つの習慣』〜「コツコツ」ができるようになるテクニック集〜

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ダイエット、勉強、運動…挫折したことがある人がほとんどではないでしょうか?

自分は誘惑に弱い人間だ、生まれつき根性がないんだ、と思い込んでいませんか?

才能や生まれつきだと思っている力のほとんどは、実はテクニックです。


『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』の中から、

特に実行しやすく、効果が高いと私が考えた3つのテクニックを紹介します。

 本書はページ数が少なく、30~1時間もあれば一通り読むことができます。

それにも関わらず、簡潔で具体的な行動指針が示されています。

なかなか目標を達成できない…と悩んでいる人は一読することを強くおすすめします。

 

本書で紹介されているテクニック3つに加えて、私がやっていることも1つ紹介しますので、最後までお読みいただけると幸いです。

 

1.明確な目標を持つ

何を当たり前なことを…という感じもしますが、

ダイエットする!とだけ決めて、具体的何キロ痩せるか決めない人が多いのではないでしょうか?


行動を始める前に、具体的かつ詳細に、自分が達成したいことを考え抜くことが重要です。

5キロ痩せる、30分運動する、週に1冊読書をするなど、

数値目標を決めましょう

 

こうすることで、目標が達成できたのか、できなかったのか、すぐにわかります。

人間は弱いので、楽な方へ、誘惑の方へ流されます。

そうならないために、目標は具体的である必要があります。


フィードバックする上でも、目標数値は重要になります。


2.If-Thenプランニング

 目標が決まったら、その目標を達成するための時間を作る必要があります。

 
「余裕ができたタイミングでやろう!」

 と思って失敗したこと、ありませんか?

仕事や家事が忙しい中で、特に疲れていると、目標達成のための行動はなかなかできないものです。

 

そこで非常に有効なのがIfーthenプランニングです。

これは「もしこうなったら、これをやる」と決めるテクニックです。

「いつ」「何を」やるかをはっきり決めますだけで

実行できる確率は2倍から3倍に跳ね上がります。

 

例1)仕事から帰ったら、すぐにプランクを2分やる

例2)20時になったら、PCを閉じて本を開く

 

Ifーthenプランニングを活用することで、事前にするべきことがはっきりし、

意識しなくても行動すべき時に自動的に行動できるようになります。

 
大事なのは「意識しなくても」というところです。

意思の力を使わずに行動すること、これが習慣化のための大事なテクニックです。

 
3.適度にポジティブ、適度にネガティブ

 「私はダイエットに成功できる!」と考えることはモチベーションを上げるために重要です。

ですが、「5キロ痩せるなんて簡単!」と考えていませんか?

いつも、どんな目標も、達成は容易ではありません。

「簡単にできる」と考えるだけで、失敗する確率は高まります。

 

具体的にどういう考え方をすればいいのか?

気をつけるべき点は2点です。

 
✔︎「目標を達成できる」と信じること

信じることができなくなったら、過去にやり遂げたことを思い浮かべてみましょう。

 
✔︎「どんな困難が待ち受けているか」を考えること

ダイエット中にはポテチを食べたくなる困難が考えられます。

ここでもIfーThenプランニングは有効です。

「ポテチを食べたくなったら、飴玉を舐める」など、

具体的に困難を避ける(打ち勝つ)行動プランに落とし込んでみましょう。


4.約束をする

本書では書かれていませんが、個人的によくやっていることを紹介します。

それは、誰かと約束し、定期的に報告したり、フィードバックしてもらうことです。

誰しも、約束を破るのは嫌ですよね?

約束してしまうことで、目標達成のために緊張感が生まれます。

一緒に誰かと目標に向かって努力するのも有効でしょう。

 

以上、目標達成のために使えるテクニック集でした!!

 

繰り返しになりますが、

『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』

は非常におすすめですので、一度読んでみることをお勧めします!