理系研究者の書評ブログ

30代の化学系の研究者が、読んだ本の書評を書いています。

乱読と精読、併用のススメ~私の読書術~

いろいろな人が、いろいろな読書術を薦めている。

さて、どれが正解なのか?

有り体に言ってしまえば、人それぞれ、なのだが、

色々試して辿り着いた私の読書術を紹介したい。

 

私の行き着いた読書術は

「平日は乱読、休日は精読」

である。

 

私が本格的に読書を始めたのが3年ほど前。

当時の私は幅広くいろいろな知識を得たいと考え、

とにかく乱読していた。

しかし最近、1年半ほどして、

読んだ内容のほとんどを覚えていないことに気がついた。

いや、それはまだマシな方だ。

読んだ記憶すらない本もあった。

我ながら、おバカな話である。

その本を読み直してみたら、

読んだ当時はかなり感動したことを思い出した。

もったいないにも程がある。

 

それならば、精読をしなくては、と思い立った。

一冊一冊を丁寧に読みながら、メモや要約をする、

といった読書法を試した。

しかし、別の問題が浮上した。

 

興味のない本の精読は苦痛でしかない。

 

さて、どうしたものか。

 

そんなこんなで半年ほど前から始めたのが、

『平日は視野を広げるための乱読、休日は知識を定着させるための精読』

というルーティーンである。

平日は仕事から帰って疲れているので、気軽に読書を楽しむ。

興味のないところは、思い切ってナナメ読みしてしまう。

「ほ~ん」と思ったところはメモするようにしている。

 

一回読んで面白かった本を、休日に精読する。

自分なりの解釈を加えたり、他の本から得た知識と組み合わせたりして、

知識の定着を図るようにしている。

 

こうすることで、見識を広めつつ深堀りもできるようになってきた。

皆様もぜひ一度お試しあれ。