小川哲さんの著書『君のクイズ』を拝読しました。 「クイズプレイヤーの思考が分かる!」 「ミステリーとしても面白い!」 など様々な感想が飛び交っています。 しかし、私は最後の一文が何故だか妙に引っかかりました。(著者がわざわざ気付かせてくれた?…
EQという言葉を聞いたことがあるでしょうか?心の知能指数(Emotional Inteligence)の略語です。 EQという概念を世間に広めたのが本書『EQ こころの知能指数』です。 EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫) 作者:ダニエル・ゴールマン 講談社 Amazon 目次 著…
同じ商品でも、地域によって捉え方が違う。ある地域で成功した売り方が、別の地域では全然売れない。 経済学やビッグデータ分析が問題解決に失敗することが多々あります。その原因を人類学の視点で考察したのが本書、『Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) …
うつ病と診断される人は日本でも年々増加しています。うつ病などの精神疾患はなぜ起こるのか、と考えてしまいます。人類が進化する過程で消えてしまっても良いかったはずです。「なぜ自然選択は、私たちを精神疾患に対して脆弱のままにしたのか」という問い…
リチャード・P・ファインマン。ノーベル物理学賞を受賞した天才物理学者です。そんな彼のエピソードを認めたのが『ご冗談でしょう,ファインマンさん 上 (岩波現代文庫)』『ご冗談でしょう,ファインマンさん 下 (岩波現代文庫)』です。 ご冗談でしょう,フ…
最近本屋に行くと、Z世代やゆとり世代の行動や関係性の築き方を説明する本を数多く見かける。多くは若手世代の部下を持った上司世代が手にとって読んでいるのだと思う。どうやら世代間の分断によって、会社内でのトラブルが起こっているらしい。 私は30歳で…
あなたは自転車の絵を正しく書けますか?水洗トイレのメカニズムを説明できますか?試してみるとわかると思いますが、意外と正しく書けないものです。そんな人間の「無知」に注目したのが本書『知ってるつもり 無知の科学』になります。 知ってるつもり 無知…
進化という言葉を聞くと、大自然の中で何千年何万年という単位でゆっくりと起こる現象だイメージするのではないでしょうか? しかし、進化は都市で、しかももっと短いスパンで起こっているという驚きの主張しているのが本書、『都市で進化する生物たち:"ダ…
ディーリア・オーエンズは野生動物学者で、『ザリガニの鳴くところ』は彼女の初の小説となります。(ノンフィクションは複数刊行) ザリガニの鳴くところ 作者:ディーリア・オーエンズ 早川書房 Amazon 本書はミステリー小説に分類されることが多く、ミステ…
働きアリの一部は働いていない。そんな話を聞いたことがある方も多いと思います。それでは、働かないアリは何のために存在しているのでしょうか? その謎に迫った研究者が記したのが本書、『働かないアリに意義がある』です。 ヤマケイ文庫 働かないアリに意…
テクノロジーによって民主主義はどのように変容するのか?本記事はそんな難題に向き合った一冊『操られる民主主義 デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか』の書評・要約になります。 操られる民主主義 デジタル・テクノロジーはいかにして社会…
最近、「心理的安全性」という言葉を耳にする機会が増えていませんか? 本記事は心理的安全性に関する研究の第一人者であるエイミー・C・エドモンドソン氏の著書『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』の書評・要約に…
経済学と心理学を合わせた学問分野である行動経済学。最近、注目度が増しています。そんな行動経済学に関するおすすめの本を5冊紹介します。 目次 ファスト&スロー 予想通りに不合理 いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 図解de理解 行動経済学…
理系におすすめのノンフィンクションを11冊紹介します。メジャーなものばかりでなく、マニアックな本も紹介しています。 (今後、さらに分野や本を追加予定です) 目次 テクノロジー全般 シンギュラリティは近い ホモ・デウス 2030年:すべてが「加速」する…
あなたは内向型ですか、それとも外向型ですか?そもそも、その違いは何によって決まるのでしょうか?外向型が褒め称えられる世の中ですが、内向型人間にも沢山の強みがあります。 内向的な性格に悩んでいる…そんな人は、変わる必要はありません。その長所を…
リーダーに必要な考え方とはどのようなものでしょうか? そんな悩みを抱えている方にお勧めの一冊があります。それが本書、『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』です。 「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方 作者…
本記事は『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』の書評・要約になります。 失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 作者:マシュー・サイド ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 著者について 本書の概要 オススメしたい人 …
本記事は『つくられた格差~不公平税制が生んだ所得の不平等~』の書評になります。 つくられた格差~不公平税制が生んだ所得の不平等~ 作者:エマニュエル・サエズ,ガブリエル・ズックマン 光文社 Amazon 著者について 本書の概要 オススメしたい人 著者に…
本記事は中野信子さんの著書『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)』の書評・要約になります。 シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書) 作者:中野信子 幻冬舎 Amazon 著者について 本書の概要 オススメしたい人 要…
本記事は『LIMITLESS 超加速学習―人生を変える「学び方」の授業』の書評・要点まとめになります。 LIMITLESS 超加速学習―人生を変える「学び方」の授業 作者:ジム・クウィック 東洋経済新報社 Amazon 著者について 本書の概要 オススメし…
本記事は『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』の書評・要点まとめになります。 多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織 作者:マシュー・サイド ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 目…
本記事はひろゆき氏の著書『1%の努力』の書評と要点まとめになります。 1%の努力 作者:ひろゆき ダイヤモンド社 Amazon 目次 本書について 本書の概要 オススメしたい人 本書の要点 変えられることは何か? 上を見たら「エッグスタンド」だと思え 優先順…
今回は『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』の書評になります。 HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか 作者:ベン ホロウィッツ 日経BP Amazon 目次 著者について 本書の内容について 本書の構成 著者が本書を…
ここでは、アダム・グラント氏の著書『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』を書評・要約します。 ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 作者:アダム・グラント 三笠書房 Amazon 著者について 本書の概要 要約 オリジ…
今回は『異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』の書評です。 異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養 作者:エリン・メイヤー,田岡恵 英治出版 Amazon 目次 著者について 本書の内容 概要 他国…
今回は『後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ 動物たちは何を考えているのか?』の書評になります。 後悔するイヌ、嘘をつくニワトリ 動物たちは何を考えているのか? (ハヤカワ文庫NF) 作者:ペーター ヴォールレーベン 早川書房 Amazon 目次 著者について 本書…
今回は『RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる』の書評・要約をします。 RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる 作者:デイビッド・エプスタイン 日経BP Amazon 本書の著者はデイビット・エプスタイン氏。アメリカの科学ジャーナリスト…
今回は奥真也さんが書かれた『未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと (講談社現代新書)』の書評や感想になります。 未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと (講談社現代新書) 作者:奥真也 講談社 Amazon 最近書店でよく見かける未来予測本ですが、…
今回は『ハーバードの人生が変わる東洋哲学: 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義』の書評です。 ハーバードの人生が変わる東洋哲学: 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者:ピュエット,マイケル,グロス=ロー,クリ…
今回は井上一鷹氏の著書『深い集中を取り戻せ――集中の超プロがたどり着いた、ハックより瞑想より大事なこと』をレビュー・要約します。著者の井上氏は集中力を図る眼鏡型のウェアラブルデバイス、JINZ MEMEの開発や事業に携わっている方です。その井上氏がJI…