【書評・要約】『EQ こころの知能指数』〜社会で成功するにはEQが必須〜
EQという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
心の知能指数(Emotional Inteligence)の略語です。
EQという概念を世間に広めたのが本書『EQ こころの知能指数』です。
目次
著者について
ダニエル・ゴールマンは、アメリカ合衆国の心理学者・ジャーナリストであり、脳科学や心理学に精通しています。
本書『EQ こころの知能指数』の他にも、『21世紀の教育――子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点』などの著作があります。
本書の概要
IQが高い人が必ずしも成功しないのはなぜか?
著者はその理由をEQに見出しました。本書は「EQ」という概念を世に広め、その重要性について解説した一冊です。IQ(知能指数)と同様に、EQ(こころの知能指数)も重要であると主張しています。
本書では、EQの5つの基本定義である自己認識、感情の制御、動機づけ、共感、社会的知性を詳細に説明し、それらを高めるための方法や考え方が紹介されています。
加えて、EQ応用編として、職場や結婚生活に活用する方法を示しています。
本書をお勧めしたい人
・自分自身の感情や他人の感情に興味がある人
・人間関係やコミュニケーションにおいて苦手意識がある人
・リーダーやマネジメントをしている人
要点まとめ
ここからは、私が読んでいて印象に残った点をまとめます。
・EQはIQと同じくらい重要。IQを最大限に発揮するには高いEQが必要。
・EQを高めるには、自己認識、感情の制御、動機づけ、共感、社会的知性のスキルを満遍なく向上させることが必要
・自分自身を客観的に見つめ、自分の感情を理解することが大切(メタ認知)。感受性は高すぎても、全く無くても問題
・他者の感情を理解、共感することで、人間関係はより良好に
・EQを高めることで、リーダーシップやマネジメントにおいても効果的なコミュニケーションが可能に
最後に
本書はEQについて記した名著であり、自分自身や他人を理解するためのヒントがたくさんありました。日常生活、仕事、子育てなど様々な場面で参考になるでしょう。
ぜひご一読あれ。