理系研究者の書評ブログ

30代の化学系の研究者が、読んだ本の書評を書いています。

【書評・要約】『EQ こころの知能指数』〜社会で成功するにはEQが必須〜

EQという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
心の知能指数(Emotional Inteligence)の略語です。

EQという概念を世間に広めたのが本書『EQ こころの知能指数』です。

目次

著者について

ダニエル・ゴールマンは、アメリカ合衆国の心理学者・ジャーナリストであり、脳科学や心理学に精通しています。
本書『EQ こころの知能指数』の他にも、『21世紀の教育――子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点』などの著作があります。

本書の概要

IQが高い人が必ずしも成功しないのはなぜか?

著者はその理由をEQに見出しました。本書は「EQ」という概念を世に広め、その重要性について解説した一冊です。IQ(知能指数)と同様に、EQ(こころの知能指数)も重要であると主張しています。

本書では、EQの5つの基本定義である自己認識、感情の制御、動機づけ、共感、社会的知性を詳細に説明し、それらを高めるための方法や考え方が紹介されています。

加えて、EQ応用編として、職場や結婚生活に活用する方法を示しています。

本書をお勧めしたい人

・自分自身の感情や他人の感情に興味がある人

・人間関係やコミュニケーションにおいて苦手意識がある人

・リーダーやマネジメントをしている人

要点まとめ

ここからは、私が読んでいて印象に残った点をまとめます。

・EQはIQと同じくらい重要。IQを最大限に発揮するには高いEQが必要。

・EQを高めるには、自己認識、感情の制御、動機づけ、共感、社会的知性のスキルを満遍なく向上させることが必要

・自分自身を客観的に見つめ、自分の感情を理解することが大切(メタ認知)。感受性は高すぎても、全く無くても問題

・他者の感情を理解、共感することで、人間関係はより良好に

・EQを高めることで、リーダーシップやマネジメントにおいても効果的なコミュニケーションが可能に

最後に

本書はEQについて記した名著であり、自分自身や他人を理解するためのヒントがたくさんありました。日常生活、仕事、子育てなど様々な場面で参考になるでしょう。

ぜひご一読あれ。