理系研究者の書評ブログ

30代の化学系の研究者が、読んだ本の書評を書いています。

瞑想の方法まとめ〜まだ瞑想をオカルトだと思っているの?〜

瞑想、と聞くと、怪しいもの、オカルト、宗教など、ネガティブな印象を持つ人もいるのではないでしょうか。

実は、瞑想はグーグルなどの世界的企業で取り入れられている、脳を鍛える効果的なメソッドなのです。

ここでは瞑想の効果とその方法について紹介します。

瞑想の効果

注意力、集中力、ストレス管理、衝動の抑制、自己認識といった自己コントロールの様々なスキルが向上します。
幾つか例をあげます。

  • 瞑想の練習をたった3時間行っただけで注意力と自制心が向上
  • 脳に物理的な変化も現れ、自己認識を司る部分の灰白質の量が増加
  • 定期的な瞑想は禁煙や減量に効果があり、依存症への対策としても有効
  • 脳が反芻思考を止めることによるストレスの低減

 

瞑想のやり方

一般的な瞑想は、呼吸に意識を集中するものです。

意識するべき点は「姿勢」「呼吸」「注意のコントロールの3つです。

 

動かずにじっと座る

伝統的な座った姿勢は「思慮七支坐法」と呼ばれています。

  1. 背筋をまっすぐ伸ばす
  2. 脚を組む
  3. 肩の力を抜き、高く、引きぎみにする
  4. あごは少し引く
  5. 目は閉じるか虚空を見つめる
  6. 舌は口蓋につける
  7. 口を僅かに開き、歯は噛みしめない

 

実は、瞑想は好きな姿勢でして構わないのです。
伝統的な仏教では、座る、立つ、歩く、横たわるの4つが基本とされています。
姿勢を決めるときに注意すべき点は、隙がなく、リラックスした状態を長時間保てる姿勢であることです。

 

そのため、椅子に座っても構いません。
その際は、足の裏をぴったりつけましょう。
クッションにあぐらを描いて座るのも良いです。

両手は膝の上か太ももの上に置きます。

 

特に注意すべき点は背筋を伸ばすことです。
背筋を伸ばす際は、お腹をちょっと突き出すくらいをイメージします。
姿勢を良くすることで横隔膜が大きく動くようになり、脳に酸素が回って瞑想の効果が高まると言われています。

目は閉じていても開けていてもいいです。
目を閉じて眠ってしまいそうなら、一点を見つめているといいでしょう。

 

ゆっくりと呼吸する

吐く時間の方を長くすることを意識しましょう。
人間は吐く時間が長い方がリラックスできます。
具体的には、4秒吸って6秒吐くを繰り返します。
はじめのうちはと心の中で言うのもいいでしょう。
1、2、3、4と呼吸をカウントするのもありです。

 

呼吸に意識を集中する気が散ったら、元に戻す

数分経ったら、心の中で「吸って」「吐いて」というのをやめます。呼吸をしている、という感覚に集中するのです。

続けていると、注意が呼吸から逸れて余計なことを考えていることに気がつくでしょう

 

気が散った時は次のステップで対処します。

  1. 認める。ただ何が起こっているかを認める。
  2. 反応せず経験する。いい、悪いといった判断はしない。
  3. 反応する必要があっても、マインドフルネスは保ち続ける。顔をかきたかったら、痒い感覚に注意を向け、かこうという意図に注意を向け、腕と指のの動きと顔を描いている感覚に注意を向ける。
  4. 再び呼吸に意識を戻す。「吸って」「吐いて」や1、2、3、4と呼吸をカウントするところに戻ってもいい。

 

瞑想の目的は「意識をそらさないこと」「頭を空っぽにすること」ではありません。

「意識が逸れたことに気づくこと」、そして「呼吸に意識を戻すこと」が重要なのです。

注意を戻すときに脳が鍛えられるのです。

 

瞑想の時間

頭をスッキリさせるリラクゼーションが目的なら、5分がいいです。

1日27分(分割してもOK、できれば一回で)くらいやると効果が大きくなるそうです。

複数の本を読んでみましたが、10〜20分で十分な効果が得られると書かれているものが多いです。

慣れていない始めのうちは5分、いや、1分でもいいです。

瞑想は継続して行うことが大事です。

短時間であっても毎日行うことが推奨されています。

徐々に時間伸ばしていきましょう。

 

習慣の身につけ方については下記の記事を参考にしてください。 

dadada-business.hatenablog.com

 

歩行瞑想

前の項でもかきましたが、瞑想する時の姿勢は本来自由です。歩きながら行う歩行瞑想というものもあります。座って行う瞑想と効果を比較しも、遜色ないそうです。

座っている時間が長くなるとメンタルに良くない、ということが研究によってわかっています。

歩行瞑想のやり方は、両足とも「地面から離れる・前に出る・下がる・地面につく」という感覚に集中します。

歩行瞑想を普段の歩行のペースで行うのは困難です。はじめは足の足の裏の感覚に集中しながらスローモーションで行いましょう。

場所は外でも室内でも大丈夫です。

 

まとめ

瞑想のやり方と効果をまとめました。

もうやらない理由が見当たりません。

私も実践していて、余計なことをしているときにすぐに気がつくようになりました

集中力が上がったような気がしています。

皆さんもお試しあれ。

 

参考文献