【書評・要約】『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』~リーダーの思考法~
リーダーに必要な考え方とはどのようなものでしょうか?
そんな悩みを抱えている方にお勧めの一冊があります。
それが本書、『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』です。
著者について
本書の著者は岩田松雄氏。
元スターバックスコーヒージャパン株式会社CEO、株式会社ザ・ボディショップの代表取締役社長などでトップを務めた方です。
本書の概要
複数の上場企業でトップを務めた岩田氏が、周りに推されるリーダーになる思考法をまとめたのが本書です。
「考え方」「コミュニケーション」「マネジメント」「決断」「行動力」「読書術」「人間力」
に関する岩田氏の哲学が合わせて51個載っています。
オススメしたい人
チームのリーダーをされている方におススメです。
いわゆるビジネス書に分類される本書ですが、ビジネスマン以外の人にとっても参考になるでしょう。
要点まとめ
ここからは、私が本書で印象に残った点を紹介します。
トイレに行く姿まで常に見られていると意識する
ある企業で社長になったとき、
「トイレで見かけた岩田さんが、なんとも元気のない姿だった」
という噂が流れたそうです。
部下は上司の一挙手一投足が気になるもの。
社長ともなればトイレに入る姿まで見られているのだ、と岩田氏は痛感したそうです。
リーダーを務めている方は、自分が見られている意識はお持ちでしょうか?
部下は何気ない様子もつぶさに観察して評価を下しているものです。
行動力は自己管理から
岩田氏は午前0時には寝ていたそうです。
そのために、会食や二次会には参加しないようにしていたとのことです。
定期的に運動してリフレッシュすることも心掛けていました。
よい決断、高い行動力はよい体調からスタートする。
リーダーに限ったことではありませんが、不摂生な生活は避けるに越したことはありません。
リーダーの方から部下の意見を積極的に聞く
岩田氏は「俺についてこい」という態度に否定的です。
ついていきたいと思われるためには「一緒にやっていこう」という姿勢を打ち出すことが大事だと述べています。
そのためにもリーダーの方から部下の意見を積極的に聞いていたそうです。
もとより部下は話をしにくいし、意見をしにくいもの。
リーダー側から近寄っていく必要があります。
会議の場でも、部下は上司とは反対の意見は言いにくいものです。
そこで岩田氏は先に部下に発言させるようにしていたそうです。
そしてその発言をメモし、聞いている姿勢を部下に見せていたとのことです。
若手の意見や発言に耳を傾けるのも、ついていきたいと思われるリーダーの大事な姿勢です。
まとめ
本書は複数の企業でトップを務めた岩田松雄氏がリーダーの考え方をまとめた一冊です。
日常の中でリーダーはどのようなことを意識して行動しているのか、がわかります。
一見当たり前に思える点もありましたが、ハッと目を開かされる考え方、つい疎かになりがちな行動など、参考になるポイントは多くありました。
ぜひご一読あれ。