理系研究者の書評ブログ

30代の化学系の研究者が、読んだ本の書評を書いています。

理系におススメしたい科学本11選

理系におすすめのノンフィンクションを11冊紹介します。
メジャーなものばかりでなく、マニアックな本も紹介しています。

(今後、さらに分野や本を追加予定です)

目次

テクノロジー全般

シンギュラリティは近い

「シンギュラリティ」という言葉が世に広まるきっかけとなったレイ・カーツワイル氏の一冊。
エッセンス版ではありますが、十分な読み応えです。

ホモ・デウス

サピエンス全史』で有名になったユヴァル・ノア・ハラリ氏が未来を予言したのが本書です。
ですが、過去や現在の考察もかなり多いです。

2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ

ホモ・デウス』は数十年先を予想した一冊ですが、本書は2030年にどのような未来が訪れるかを予想した一冊です。

テクノロジーの発展は異分野の掛け合わせにが進むことで加速度的に速くなる、と予見しています。
2030年にどのような世界になっているか、乗り遅れないためにはどうすればいいかを学べます。

テクノロジーの世界経済史

テクノロジーは歴史をどのように発展させてきたのか?
なぜ産業革命はイギリスで起きたのか?
テクノロジー×経済という視点で歴史をみる稀有な一冊。
かなり分厚いです。

生命科学

LIFESPAN

「老いは病気だから治せる」というメッセージが強烈な一冊。
著者のシンクレア氏の研究の過程も述べられており、研究者なら共感するポイントも多いでしょう。

腸科学

腸内細菌に関して述べられています。
腸内環境は個人差が大きく、腸内細菌は非常に豊富なため、まだまだ発展途上の分野という印象なのですが、驚きの研究成果が多数まとめられています。

物理系

重力とは何か

 

ニュートンからホーキングまで、重力の本質をこれ以上ないほど分かりやすく説明してくれています。
(それでも難しいですが)
数式はE=mc2くらいしか出てこないので、数学が苦手な方にもおすすめです。

SCALE

生命、都市、経済に共通する普遍法則はあるのか?という難題にエネルギー、スケーリングといった角度から挑む挑戦的な一冊です。

脳科学

スマホ

2021年1番売れた本がこの『スマホ脳』らしいです。
スマホが脳にどのような悪影響を与えるかを精神科医がわかりやすくまとめています。

あなたの知らない脳

脳科学や意識の話が中心ですが、終盤には脳に異常がある人を裁判でどのように裁くか、といった倫理・哲学的な話も出てきます。
いろいろな観点から考えさせられる一冊です。

BRAIN DRIVEN

脳科学の知見からパフォーマンス向上の方法を述べた一冊です