理系研究者の書評ブログ

30代の化学系の研究者が、読んだ本の書評を書いています。

【書評・感想】LIFE <ライフ> 人間が知らない生き方〜「漫画」×「生物学」×「ビジネス書」〜

ここでは、『LIFE <ライフ> 人間が知らない生き方』のレビューをします。 

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方
 

 本書は「漫画」×「生物学」×「ビジネス書」という、異色の一冊です。
本書の漫画を担当しているのは、漫画『今際の国のアリス』で有名な麻生羽呂先生です。

「ビジネス書」と本書の説明に書かれていますが、老若男女、高学年くらいの小学生から大人(ビジネスマン)まで、多くの人が楽しめる自己啓発書だと感じました。

動物の生態についての雑学的な知識を増やすことができて、より人間らしい生き方を学ぶことができる、まさに一石二鳥の一冊です。

20種類の動物のエピソードがあり、どれも非常に面白かったです。私が特に面白いと感じたのはペンギンのエピソードです。

新しいビジネスに挑戦する人は「ファースト・ペンギン」と呼ばれています。しかし、実際のファースト・ペンギンは自ら積極的に海に飛び込んでいる訳ではありません。後ろから蹴り落とされているだけなのです。
ペンギンたちは、一匹を犠牲にして、飛び込んだ先にシャチなどの天敵がいないか確かめています。ですが、ファースト・ペンギンが最もエサにありつきやすいのは事実です。

まとめると、本書は動物たちの面白い生態から人生を考えさせられる一冊です。性別、年齢問わず多くの人が楽しめると思います。家族で読んでみるのもいいかもしれません。

ぜひご一読あれ。