【書評】『未来の医療年表』〜2035年にはほとんどのがんが克服可能!?〜
今回は奥真也さんが書かれた『未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと (講談社現代新書)』の書評や感想になります。
最近書店でよく見かける未来予測本ですが、本書はその医療版です。
医療の現在地を確認しつつ、2040年ごろまでにどのような変化が起こるのかを予測した一冊となっています。
目次
著者について
著者の奥真也さんは現在埼玉医科大学の客員教授です。
時として「医療未来学者」と名乗ることもあるそうです。
医療未来学とは、医療の未来について、医学的、医療的、科学的、社会学的、経済学的に様々な角度から分析、研究する学問領域だそうです。
日本では稀有な存在です。
内容について
本書には、多角的な角度から分析された医療の未来予測が凝縮されています。
日本に限らず、世界の医療事情についても学ぶことができます。
それと同時に、今の日本の医療の問題点にもフォーカスしています。
また、新型コロナで明らかになってしまった日本人の医療リテラシーの低さについても指摘しています。
読者がどのように今後の医療と関わって行くべきかについても述べられています。
気になった点
「年表」というタイトルなのですが、出来事が時系列で並べられているわけではありません。
そのため、時系列的にはバラバラに話が進んでいきます。
未来の医療に関するたくさんの話題をまとめた掌論集、だと感じました。
まとめ
本書は医療の未来を予測した一冊です。
今後の健康を考える上でも有益だと感じました。
ぜひご一読あれ。